「ショーシャンクの空に」(映画感想)

久しぶりに劇場で鑑賞しました。この作品、もう大好きで、公開後L.Aに旅行に行った時、映画シナリオ専門店で、この脚本コピー買ってきたくらい(読めないのに)!

同じ年に公開された作品は「シンドラーのリスト」や「フォレスト・ガンプ」があって、アカデミー賞はノミネート止まりだったんだけど、無冠なのに今でもずっと愛されてるのは凄いなあ…としみじみ。
(ちなみにこの年は「パルプ・フィクション」!も公開されています)

犯罪もので刑務所もので脱獄もの…なのに、粗野な感じがあまりない。所々惨い暴力描写はあるんだけど、それよりも知識や忍耐の大切さや、それを実人生に活かすことでより善く生きることが出来る、そういう教訓が嫌味なく描かれていて、何度観ても素晴らしいと思います。

今回観て新たに印象深かったのは、

「この鬼畜のような刑務所長は、自分の不正の金庫を、壁の額の裏に隠していたのに、主人公アンディーの壁のポスター(その裏には脱獄穴!)には全く気付かなかったんだな…」というところです。

所長は奥さんが刺繍したという「主の裁きは下る。やがて間もなく」という文言を額に入れて飾っていた。片やアンディは、塀の外の象徴のような、リタ・ヘイワ―スやマリリン・モンローのポスターを貼っていた。

聖句の後ろに不正があり、世俗の後ろには自由がある、という皮肉のような対比。

その「ごまかし方」がアンディーの方が狡猾で、かつ洗練されていた。

所長はアンディーの知性を恐れながらも、やっぱり舐めていたというか、自分がここを去るまで奴隷として拘束し、最後には他の囚人のように殺してしまおう…くらいには思っていたのでしょう。

でも最後に脱出して生き延びたのはアンディであり、所長はほんの数分間で追い詰められ発作的に自死した。

この作品は、ショーシャンク刑務所の塀の中が、人生そのものに例えられる解釈が多いけれども、それは囚人にとってだけではないのかもしれない、と思いました。

所長にとっても、その手下の暴力的な看守長にとっても、やはり閉じ込められ、囚われた人生を歩んだのだと思います。

彼等は仕事が終われば塀の外に出られて、家庭ではきっと良き家庭人だったに違いない。だけど、その精神はやはりショーシャンクの中で汚れ、自由を失っていったのだ、と。

主演のティム・ロビンスは「さよならゲーム」のアタマ悪そうな野球選手役で好きになってからずっとファンです。「ザ・プレイヤー」や「ボブ★ロバーツ」も大好きだけど、やっぱり「ショーシャンク」が最高!

ゆとりらYOGA

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