映画「お百姓さんになりたい」を観ました。
「いのち耕す人々」「天に栄える村」など、農業をテーマにした作品をライフワークとして手がけている原村政樹監督が、前作「武蔵野 江戸の循環農業が息づく」に続き、武蔵野地域の農園の営みを丁寧に追ったドキュメンタリー。2.8ヘクタールの畑で60種類もの野菜を育てる明石農園の明石誠一さんは28歳の時に東京から埼玉県三芳町に移り住み、新規就農した。有機農法からスタートし、現在では肥料さえも使わない自然栽培に取り組んでいる。研修生として明石農園にやってくるパティシエやカメラマンといったさまざまな経歴の人たち、農業福祉連携で働く障がいを持つ人たち、農業体験イベントに参加する子どもたちと、農作業で土に触れることから心豊かに暮らすためのヒントが提示される。(「映画.com」より)
今年の春、熊本のアンナプルナ農園さんで、畑のお手伝いを体験して(一畝耕しただけでヨレヨレだったんですけど…)。
あと、2年前に観た「人生フルーツ」でキッチンガーデンを営む、つばた夫妻の姿が忘れられなくて。
この映画は、若い明石さんという男性が自然農法に挑戦しながら、農業をやりたい人の研修制度や、様々な人たちを繋ぐ活動を淡々と行う様子が描かれています。
この明石さん、学生時代はサッカー選手を目指していて、体育大に行った方というので、身体は丈夫なんだと思うんですが、すごく理論派というか、精神論や根性で農業やってるんじゃない感じが風貌や口調からにじみ出ていて(^^)v
なので、障がいをもつ子どもたちと交流する場を作ったり、雑木林でイベントをしたり、という活動も、訥々と静かに動いている感じがとても頼もしく見えました。
明石さんの言葉
「物事には、良い時と悪い時があって、今はそれを安定させようとしていろいろと策を練るけれども、もともとは凸凹しているのが当たり前で自然なことなんだから、それを受け入れないと」(←大意です)
…これは畑だけのことではないですね。すべてに当てはまる真実だと思います。
いつもあること
限りなく供給されること
未来永劫変わらないこと
そんなものはどこにもないんだなあ
あるときはあるように ないときはないように
をいつも心の底に置いて暮らしたいです。
いつもあることが当たり前の今の環境に飲み込まれないように!
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