吾妻ひでお氏追悼

ネットニュース見て驚きました。
闘病されてることは知ってましたが、つい最近まで、Twitterで、カエルの卵とかおたまじゃくしの映像をあげられていたので…あまりに急なことにびっくり!
享年69と知って、またびっくり!若い…。

漫画家吾妻ひでおのことは、小学生の頃から知っていました。弟が読んでいた「少年チャンピオン」で、ちょっとえっちいギャグマンガ連載してたんで。

当時は「マカロニほうれん荘」とか、「750ライダー」が好きだったし、その後、吾妻氏の他の作品を追うこともなかったんですが。

2005年に「失踪日記」が出たときには驚いた!

2回も失踪して、ホームレスや配管工の肉体労働やってたんだ…。
アル中やうつ病の傾向がありながら、ホームレス中も規則正しく暮らし、きちんと仕事して、社内報に漫画を投稿しちゃうとか。真面目さの方向がおもしろすぎる!

「うつうつひでお日記」

失踪から帰還するも、お仕事なく、体調も悪くて、寝て起きて「いいとも」見て麺食べて図書館行って帰ってアイス食べて絵日記描いて寝て…という日々。
仕事の漫画は月産2枚とか( T_T)

同じような日々が淡々と淡々とただひたすら続き、気づいたら同じ日を2回描いてるところとかあって、ちょっと怖くなりました…(゚ロ゚;
バカバカしくて面白いんだけど、この苦行みたいな毎日を記録してそれがこんなエンタメになるってすげえ…って。


「失踪日記2 アル中病棟」

これは東京都下の某精神科病院の「アル中病棟」に半ば強制的に入院させられた著者のルポ漫画。
登場人物(=アルコール依存症患者)のキャラがみんな濃過ぎて、そんな彼らを冷静に観察している著者の視線に感動…!

何度か読んでるうちに(基本ギャグ漫画だから何度でも読める)、「依存」の構造や、依存から抜け出した後の生活の難しさ、みたいなものを考えるきっかけを貰えました。

依存の対象は、アルコールだけじゃなく煙草やドラッグ、ショッピング、はたまた、子どもや親、パートナー等の「他者」もありますね。

私の周りにも、YOGAのお客様にも「ああ…この人は依存体質だなあ」という人、実は結構沢山いる。実際身内にもアルコール依存症患者がいました(もう亡くなりました)。

そういう人を見ているせいか、私は「依存」することにとても恐怖感を持っていて、それが行き過ぎて、軽い気持ちで誰かを頼ったり任せたりすることにも抵抗がある時も…。

昔はやっていたお酒や煙草も、ある時期からきっぱりやめました。もともと好きじゃなかったということもあるけど、何気なく嗜んでいるものが、いつの間にか、それなしではいられない状態になることが怖い。

閑話休題。

吾妻ひでお氏が69歳と聞いてすっごく驚いたのは、じゃあ私が小学生でチャンピオン読んでた頃って、氏は20代半ばのバリバリ若手だったってこと。
当時の漫画家の人って早咲きが多かったのでしょうか…凄い…

この人の不条理漫画エッセイや、とり・みき氏との対談、大好きでした。
苦しい現実から逃げて、ますます苦しい道に迷い込んでいく様を、ギャグ漫画で読ませてもらって、笑ったり泣いたり…この感情はどういうものなんだろう、って自分を観察する機会も貰いました。

本当に突然のことで、びっくりです。ご冥福をお祈りしたいと思います。

ゆとりらYOGA

兵庫県西宮市の自宅スペース他、あちこちで、ヨーガ療法を主体にした YOGAをお伝えしています。 お問合せは、下のメールフォームか、 yutorelayoga☆gmail.com(☆を@に変えて下さい) までどうぞ。

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