「ブックセラーズ」(映画感想)

世界最大規模のニューヨークブックフェアの裏側からブックセラーたちの世界を捉えたドキュメンタリー。業界で名を知られるブックディーラー、書店主、コレクターや伝説の人物まで、本を探し、本を売り、本を愛する個性豊かな人々が登場。さらに、ビル・ゲイツが史上最高額で競り落としたレオナルド・ダ・ビンチのレスター手稿、「不思議の国のアリス」のオリジナル原稿、「若草物語」のルイザ・メイ・オルコットが偽名で執筆したパルプ小説といった希少本も多数紹介する。ニューヨーク派の作家フラン・レボウィッツが辛辣ながらユーモアあふれる語り口でガイド役を務め、「カフェ・ソサエティ」などの女優パーカー・ポージーが製作総指揮とナレーションを担当。(「映画.com」より)



シネリーブル神戸で、朝9時前の回(1日1回のみ!)しかなかったんですが、これは絶対観たいと思って行ってきました。


古書を扱う人達(古本屋さんだけではなく、古書ハンターや鑑定士、古書コレクターなどなど)の来し方や本への思い、そしてネット売買やキンドル本が飛び交う未来への不安…

本の内容を情報としてだけ捉えるなら、初版じゃなくても良いし、豪華な装丁もいらない。それこそキンドルで良い訳で、でも昭和生まれの自分としては、「本という物体」を手にした時の、重みとか紙とインクの匂いとか中を開いた時のページの束感とか、とにかく本というモノが好き!

この映画に出てくる本は、物凄く希少価値がある高価なものが多いけど、関係者たちは、カネに群がってる感じがしない(数人はいましたが)。

やっぱり本という物体、書物という文化を愛する人達なんだなあと思いました。


この映画の中の「人が物語を選ぶのではなく、物語が人を選ぶのだ」という言葉が妙に心に沁みました…

本を読んでいて、物凄い驚きがあったり、これは手元に置いて何度も読み返したい、と思った時、自分もこういう感情が湧き起こることがあるので。

そしてそれが話題書や新刊本ではなく、たまたま見つけた古本だったりすると、物凄い奇跡、というか、「大当たり感」で胸がいっぱいになります。私のところに来てくれてありがとう、的な気持ち。


オルコット女史が無名時代にパルプ小説を書いて暮らしをたてていたという史実は、「ストーリー・オブ・マイライフ」でも描写されていました。この映画もめちゃくちゃ良かった…

ゆとりらYOGA

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