「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」(映画感想)

妖精と人間が共存する世界を舞台に、猫の妖精・羅小黒(ロシャオヘイ)が旅をしながら人間社会を理解していく姿を描いた中国製の劇場アニメ。この世には妖精が実在し、彼らの中には人間の格好をして社会に溶け込んでいるものもいれば、山の奥で隠れて暮らすものもいた。森で楽しい日々送っていた猫の妖精・小黒(シャオヘイ)は、人間たちによって森が切り開かれてしまったことから、暮らす場所を探して放浪する。その旅の途中で妖精のフーシー(風息)、人間のムゲン(無限)と出会ったシャオヘイは、彼らとの交流を通じてさまざまなことを学び、成長していく。「羅小黒戦記」は、中国で2011年から配信がスタートしたWEBアニメシリーズ。国産アニメとして中国で徐々に人気を博し、2019年に劇場版として本作が製作されると大ヒットを記録。日本でも同年、字幕版が小規模公開され(チームジョイ配給)、映画ファンやアニメファンの間で口コミで評判が広がる。
(「映画.com」より)


ネットで話題にはなってましたが、中国のアニメかあ…いまいち興味が…なんて思ってました。

でもソフト化された時のSNSの盛り上がりが凄かったのと、ポスターの、黒猫なのか何なのか、とにかく眼が超絶大きい丸い生き物が可愛い!
ちょうど塚口サンサン劇場でやってくれるし、という訳で観てきました。

めちゃくちゃ面白かったです!!!

猫の妖精・シャオヘイが最初から最後まで可愛い。途中で人間になったりまた猫に戻ったりするところも全部可愛い。どんどん逞しくなっていくところもとにかく可愛い!

妖精と人間が共存する世界で、自分達の領域をどんどん拡げる人間と、彼らを敵とみなして反撃する妖精、共に生きようとする妖精の三つ巴の戦いが起こり、シャオヘイは、所謂特異点としての力を発揮する・・・というストーリーです。西部劇とかの人種差別のお話が下敷きになっているなあ、と思いながら観ました。

そんな大きな、調和を目指す物語の中に、可愛いシャオヘイくんの、妖精の能力と精神の成長が描かれて、ここがぐっとくるポイント!

そして彼を教え導くのが、超越した力を持つ人間で、この2人の関係性が変わっていく様子が微笑ましかったり感動したり…結局最後は号泣…

結構な頻度で、小さくて短いブリッジみたいにギャグが挟まるんだけど、これがまたいちいち面白い。
日本の70年代のアニメっぽい、でもちょっと違う、中国っぽいというのとも微妙に違う気がする…何だろうなあ、なんともほのぼのしてて、それでいてアクションシーンや広大な海のシーンは凄い迫力で、目が離せないんですよ。

1つだけ「?」と思ったのは、内容ではなくパブリシティ。

この作品は、字幕版(中国語)と、日本語吹き替え版の2種類が上映されたのですが、吹き替え版の方にのみ、サブタイトルの「ぼくが選ぶ未来」が追加されていて、ポスタービジュアルも全く違う。

なので、ぱっと見だと違う作品(例えば本編とスピンオフ的な)に思えてしまい、どっちを先に観るのが良いんだろう?と暫く迷いました。

吹き替え版も評判良いようですが、私が見たのは字幕版。ギャグシーンは多分字幕版の方がすっとぼけてて面白いんじゃないかなあ。あの「間」がたまらん…

ちなみに吹き替え版のサブタイトル「ぼくが選ぶ未来」はすごく良い言葉!

その通り、ちっちゃいシャオヘイが自分で未来を選ぶお話です。


ゆとりらYOGA

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