「小林カツ代伝」感想

小林カツ代さんが大好きで、独身時代からずっとエッセイや料理本を読んでいました。

この本は、生前のカツ代さんと親交のあったノンフィクション作家の方が描いた、彼女の出自と功績の記録。

とにかく、文章の中のレシピがすっばらしく美味しそうで、久しぶりに「カツ代さんの肉じゃが」を作りたくなりました。牛肉にこてっと濃い味をつけて、フライパンで強火で仕上げる伝説のレシピ!

私は若い頃、この方のエッセイを読んだ時、「この人、子どもが小さいのに、夜も寝ずに働きづめで、いつか倒れたりしないだろうか」と心配になったこと、今思い出しました。

年子のお子ちゃんがいて(その弟の方がケンタロウさん)、保育園ではなく普通の幼稚園に通わせながら、料理の撮影や執筆を続けていて、それどころか、1番忙しい時に、料理だけではなくお菓子のレシピもいっぱい作って出版して・・・

当時のエッセイは、お風呂の中で眠ってしまった、とか、夜中にブラックコーヒーを入れて原稿を書いていて、明日もまた早い、とか、子どもと人形劇の公演に行く約束をしてたのに遅刻した、とか、1分1秒が惜しいと言いたそうなエピソードばっかりで。

でも、そんな文章を読んで、独身時代の私は「結婚しても、子どもを産んでも、好きなことを仕事にすれば、こんな風にめいっぱい働くことができるんだなあ」と、何とも心強く感じたことを覚えています(勿論、現実はそんな甘くはなかったけれど!)。

くも膜下出血から、9年間の療養生活を経て天に召されたカツ代さんですが、今でも書店に新刊が並び、売れてるってすごい。

この評伝のタイトル通り「私が死んでもレシピは残る」んですね。


晩年には、ご主人とは実質、離婚状態だったとか、実は娘のまりこさんはカツ代さんとそりが合わなかったとか、意外な事実も描かれていました。

こういう事実を知って、料理という、幸せな家庭に一番近い分野を仕事にしながら、職業人として生きることの矛盾も感じてしまいました。


でも、カツ代さんのレシピは、本当に簡単で美味しい!

私は、母に習った味というのが殆どなくて、今作っている日々の食事の大半はカツ代レシピです。

改めて、持っているカツ代本を読み返したくなりました。


↑ これは復刻版ですが、私が持っているのはオリジナル版。

カツ代さん初めてのエッセイ集。文章も内容も超若い!

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