「クライ・マッチョ」(映画感想)
タイトルにあまり興味はわかなかったんだけど、クリント・イーストウッド監督自身が出演する新作を映画館で観られるのは、あと何回だろうか…なんて思いながら鑑賞。
ロード・ムーヴィーであり、バディものであり、少年の成長譚であり、いつものロマンス要素や、それから今回は動物達が沢山出てくる可愛い展開もあり!
全体的にほのぼのとしていて、ストーリーも既視感満載なんだけど・・・
もうC.イーストウッドが映っているだけで、その画力にやられてしまう。
御年91歳!さすがに歩く姿も颯爽とはいかなくて、うわあ…おじいちゃん…と思って観てしまうんだけど、時間が経つにつれてそんなこと忘れてしまう。
相変わらず妙齢の美女にモテるし、荒馬を乗りこなすし、いつの間にか周囲から頼りにされるヒーローになっていて、コレ、自分で監督してるんやんな…という文脈込みで感動的。
ラスト近くで、主人公が少年に
「年をとると、自分が無知だったことに気づく。」と語るシーンがあります。
これは、若気の至りを悔やむという意味もあるかも知れないし、人生の意味を追いかけ続けてもたどり着けない焦燥感かも知れない。
それにしても、90歳を過ぎてこんな瑞々しい台詞言えるなんて本当に凄い。
C.イーストウッドは、ずっとこの精神で映画を撮り続けていたんじゃないかな、と思いました。
監督の生命力に圧倒されました。大自然の中の御伽噺という感じ。
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