息子が巣立ってからの近況など
この春、20歳の息子が高専を卒業し、大学3年次に編入しました。
遠方なので、学生宿舎に入ることになりまして…去年の7月には決まっていたので、ゆっくり準備できると思っていたのですが、なんやかんやと後ろにずれ込んで、3月半ばあたりからやっと動き出すという、親子で落ち着かない日々を過ごしました。
息子は編入試験の時に1度行っているけど、試験会場以外のところを見る余裕もなく。
親は行ってないからそもそもどんなところかまったく分からず。
でもまあ何とかなるだろう、と家族3人で車に布団や最低限のものを詰め込んで、指定日に引っ越し作業をしました。
私は、幼い頃から結構な回数の引っ越しを経験してきたので、単身らくらくパックなんて頼まなくてもちゃちゃっと済むしね!とタカをくくってたんですが…いや~しんどかったです!心身にどーん、ときました。
学生宿舎は、寮とは違うので食事のお世話とかはナシ。各階に小さな台所や洗濯機があり共同で使うスタイルです。トイレもお風呂も共同。自室に冷蔵庫やレンジを置いて、まあ最低限の自炊は出来る感じ。
息子には、とにかくちゃんと食べること、ちゃんとお風呂に入ること!小学生かよ…みたいな注意をくどくど言ってしまいましたけど、ちゃんと守ってるだらうか😟😟😟
息子が家を出ることが決まってからは、大変月並みですが、巣立ってくれる喜びと、残される側の寂しさが絡み合って、何とも複雑な思いで過ごしました。
とはいえ、やっぱり喜びと安心の方が大きかったです。息子に関しては、ずっと親元にいて、自立の時期を逃したら親子ともどもまずいんじゃないか、という不安が私にはずっとあったので。
ずっと親元にいても自立できる人もいると思います。でも私自身がしかるべき時に物心共に親から離れて独立できた、という自分なりの成功体験があるので、出来れば息子にも、あの解放感を1度は味わってほしいと思っていました。
親から離れることが「希望」であってほしい。ちょっと逆説的かもしれませんが。
もっとも、今回は金銭的にはまだ親がかりなので、本当の自立とは違うけどね!
そんな訳で、もうすぐ1か月経ち、たまに息子からくるLINEでは、何とかやっていけそうだという感じが伝わってきて、何かというと夫婦で「よかったよかった」と言い合っています。
ですが、私の体調がなんとなーくすっきりしない。仕事も家事も普通にやっているけれど、今までなら、ちょっとでも時間出来たら映画観に行ってたのに、「…ま、いいか。来週でも」とか言って、猫と一緒にソファでぐでっとしちゃう。
この1カ月で、主人と私と交代で(1日だけですけど)寝込みましたし。残された側の方がダメージでかい❤️🩹❤️🩹てかオットもか😱
この執着はなんなんだろ、と自問する1か月だったように思います。
巣立ってくれて、離れてくれて嬉しいというのは嘘なのか?自分に言い聞かせてるだけなのか?
大雑把に言えば「息子が育って家を出たらさすがに寂しくてね~慣れるまで体の調子崩しちゃったのよ」的な1エピソードなんですが…
でもこの「調子崩しちゃった」が曲者でして、特にこの3年間で「調子崩しちゃった」後、そのまま調子が戻らない、という人をたーくさん見たのですよ。
そして、体調を崩す根本原因は、加齢や環境の変化そのものではない。その変化をどう受け止めるかの理智の問題なのだと思います。
ヨーガ・スートラ第2章15節
Pariṇāma tāpa saṁskāra duḥkhair guṇa vṛtti virodhāc ca
duḥkham eva sarvaṁ vivekinaḥ
得たものを失うことへの恐怖と懸念、結果として心の中に残り新たな切望を引き起こす印象、心を支配する3グナの絶えざる相克ーこれらに鑑みるとき、識別ある者にとっては実にあらゆるものが苦である。
「あらゆるものが苦である」と腹を括ってから、それをどう受け止めたら喜びに変わるのか、を考えて実践するのがYOGAの道。
小さな別れや喪失を経験する度にちゃんと学んで、最大にして最後のお別れに備えなさいね、と神様に言われているような気がします。
また、そんな風に順当には行かないのが人生だとも思うし。
心身の調子はゆっくりと戻ってきています。もう若くはないので、ひゅっ、すぱーん!という感じにはいかなくて、寒暖差や気圧に負けそうになりながらも、早寝早起きとゆっくりお風呂、そしてYOGA独習と、皆さんとシェアするYOGAのお陰で良い感じ!
どんな立場でも環境でも、機嫌が良くても悪くても、今日を乗り切って明日に繋げてくことが大事だな・・・と実感しています。
そして夫婦2人だけになったと思ったら…まだ2人いました!黒くてすばしっこいちびっこギャングが!↓
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