たとえば呼吸について
昨日は、約2か月ぶりの上ヶ原公民館レッスンでした。
少ない人数で、広々とゆったりと、皆さんとYOGAができました。
ご参加の皆さん、有難うございました!
次回は10月15日(木)に開催予定です。近々HPのTOPでもお知らせ致します。
さて、昨日のレッスン後のちょっとしたお話の中で、呼吸の話題になりました。
このコロナ禍で、ずっとマスクをしているせいか、大きい呼吸を段々しなくなっている気がする…という話も出ました。
この数か月、私は基本在宅で、買い物に出る時や公共交通機関を使う時はマスク着用しましたが、マスクをしている時の「息苦しさ」は結構しんどい…。ずっと着けていたら頭痛がしそう、という不安があります。
だから、日中ずっとマスクの人は、仕方ないとはいえ大変だろうなあ、と思います。
何よりも、この少々息苦しい状態に慣れてしまうことの怖さもあって。
今はこういう時期だから仕方ない、自分だけじゃないんだから仕方ない、という
諦観に、大きな呼吸が追いやられてしまうのでは?…と。
呼吸が浅く小さくなる→肋骨の動きも小さくなる→胸や背中の動きも小さくなる→姿勢が悪くなる→肩や背中が凝り固まる→呼吸が浅く小さくなる…というループにはまってしまう。
そしてこんな風に、呼吸と身体が徐々に小さく固くなってくると、感情や思考にも影響が現れます。
先の見えない未来を不安に思ったり、この時期に変化した生活に不満を募らせたり…
なので、日々の中のほんの小さな瞬間にでも、今自分は大きな呼吸をしている!とか、今自分は空を見上げて大きく伸びをしている!とか、意識しながらその行動をとることがすごく大事だと思います。
そしてこれは、ヨーガ療法のエッセンスでもあります。
自分の「今」の状態を客観視する。観察する。
それをする前とした後の心の状態も同じように、客観視する。観察する。
地味な手法ですが、積み重ねていくことで、この自己観察眼が習慣になってきます。そうすると、自分の小さな変化(身体でも心でも)に早い段階で気づくことが出来る。気づいたら心も体もガチガチ、という状態を回避することが出来る。(勿論、そうなってしまってもそこで気づけば、時間はかかってもしなやかな心身を取り戻すことは可能です!)
最初の、マスクをしていると大きい呼吸をしなくなって…と仰った方は、自己観察眼でそのことを意識化できたのだと思います。
繰り返しになりますが、日々の中のほんの小さな瞬間!にふと自分の心身に意識を向けることを、侮らず億劫がらず、実行すれば、必ず変化が訪れます。
さて、呼吸について1つの具体的な実践ですが。
私はお風呂タイムに大きい呼吸を意識して行っています。
湯船に浸かって、吐く息で下腹を凹ませ、吸う息で膨らませる…いわゆる丹田呼吸というやつです。
湯気の中での呼吸はとても気持ち良く、感染の心配もありません。
入浴は最高のリラックスタイムなので普段よりも大きくゆったりした呼吸ができます。裸だから締め付けもないし!
湯船での丹田呼吸10回集中してやるのって、結構大変ですが…呼吸の気持ち良さや大変さも実感できます。なんにせよ、「集中する」という行為の難しさを再認識できますよ。
よかったらお試し下さい(^-^)
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