ねこが旅立ちました

三連休の初日に、我が家の茶とら男子のコパンが天に還りました。享年二十一。

長生きしてくれました!

ここ1~2年は、ぐぐっと下半身が痩せて、体重は若い頃の半分くらいになっていました。最後は2kgを切ってたと思います。

だけど、階段の昇降は自分でするし、鳴き声も大きい。食欲はムラがあったけど、柔らかいのだけじゃなく、カリカリも逝く2日くらい前までしっかり食べました。

とにかく毛並みと瞳が、つやつや、キラキラだし、歯も全然抜けてないので、まだまだ大丈夫!と思っていたのですが…

痩せてはいても、元気に新年を迎えられたので、このまま冬を乗り切ってほしいな、春には満21歳になるし、と思っていましたが、やっぱりこの寒さはきつかったんでしょう。

朝、主人の布団の上でじーっと寝たままだったので、もしや…と思って抱っこしてリビングに移しました。エアコンの温風がほんのり当たる、いつも好きだった場所に寝かせましたが、明らかにいつもとは違う様子でくったりしたまま。

私はこの日の午前中、自宅でレッスン指導の仕事があったので、その間は主人と息子が見てくれていました。

約2時間後に戻った時も状態はほとんど変わらずで静かに寝ていました。ちゅーると水をほんの少し摂って、そしておもむろに3回ほど鳴いた後、起き上がって少しだけ歩き回りました。ふらついてはいましたが、転ぶこともなくまた寝床に戻って、その後は少しずつ瞼と口元の力が弱まってきました。

この辺りで私達もさすがに、あ、これは逝ってしまうんだな…と思い、かわるがわる声をかけて。

結局、最期までまったく苦しむことなく、まるでゼンマイがゆーっくり止まるように、静かに肉体を離れていきました。

前日の夜に「ん?ちょっと元気がないなあ…」と思ってはいましたが、とにかくあまりにも速く、また鮮やかな逝き方で、残された家族は悲しみよりも呆然としてしまい、その後は、「すごい…!」の言葉しか出ませんでした。

15歳を過ぎた頃に甲状腺機能亢進症の症状が出て以来、亡くなる2日前まで薬を飲んでいました。定期的に血液検査もしていたのですが、痩せてきてからは、嫌がるのを採血するのも忍びなくなり、担当の先生に相談して、ここ1年くらいは、数カ月おきに体重測定と触診だけ連れて行っていました。

そんな風に、こちらも少しずつお別れの準備に入っていたように思います。

去年からのコロナ禍で、結果的に在宅時間が長くなり、いつもより彼と一緒にいられる時間が長かったのもとても有り難いことでした。
やっぱり20歳を超えてからは、家族全員、その日が確実に近づいてきていることをいつも心に置いていたので。

お休みの日、家族全員がいる日に。
しかも私の仕事が終わるのを待っていてくれたように。


20年以上、私達夫婦と一緒に伴走してくれた存在は、完璧な逝き方で、お手本を示してくれました。
ありがとう。

翌日、家族葬でお別れしました。3人でいっぱい泣いて、3年前に17歳で先に逝った犬にあっちでちゃんと会えるように、と彼女の写真も見せて。

すごく良いお天気だったので、迷うことなくあちらにいけたと思います。

まだまだ彼の残像があちこちにありますが、やっぱり、すごい…見事な最期だった…という感想しか出ないです。

残された私達に辛い思い出が残らないように、苦しまずに穏やかに逝ってくれました。

自分もあんな風に死にたい。


生前の彼を可愛がって下さった皆様に御礼申し上げます。

私達と暮らし始めてからも5回も引っ越しをし、その度にいろんな方々に可愛がって頂きました。

最後の1年弱は、オンラインレッスンの際、私のそばで丸くなって寝ていたのを目に留めて下さる方も多くいらっしゃいました。

彼は苦しまず、本当に静かに自然に肉体を離れていきました。

本当に有難うございました。

ゆとりらYOGA

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