峰さを理が急逝したニュースを見て
少し前、元宝塚歌劇団の峰さを理が甲状腺癌で亡くなったことをネットニュースで知って、久しぶりにその名を見て驚きました。
高校生の頃、星組の「オルフェウスの窓」を観たのが最初だった気がしますが、印象に残っているのは、退団後の舞台「ハロルド・ピンター コレクション」。
短編集のような舞台で、出演者がそれぞれ何役も演じていました。
当時の目当ては、成田三樹夫と蟹江敬三。しぶい…
ちなみに演出は高平哲郎でした。今思うとかなりプレミアムな作品!
調べてみたらこの舞台は1988年。
(私は社会人2年目で、お給料の大半を映画と演劇を観るのに使っていた頃でした。)
銀座セゾン劇場という、ロビーも座席もすっごく綺麗なんだけど、お高くとまった感じがしない、オフビート感が凄く魅力的な劇場でした。黒柳徹子が毎年公演を行っていたことでも有名です。
この劇場は、今はもうありません。
「ハロルド・ピンター コレクション」は、何というか前衛的で、当時は、面白いんだかつまんないのかよくわかんない…と思った記憶くらいしかないです。
ただ、峰さを理の女性役が妙に艶めかしくて、足がキレイ…!と思ったことと、下ネタ的な台詞があって、それを聞いた時にざわざわっ、としたことだけは覚えてる。
ちょっと前まで宝塚で凛々しく歌うトップさんだったのに、とそのギャップに驚いたのかもしれません。
享年六十八、ということで、まだ若いから病の進行も速かったんだと思います。
とても残念ですが、華やかな舞台を観た記憶は自分の中にしっかり残っているので、それがなくならない限り、彼女は生きている、と思います。
そして今調べてみたら、ハロルド・ピンターは、映画「日の名残り」の脚本も書いてた!クレジットされてないらしいけど( ;∀;)
これ大好き!
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