「アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン」(映画感想)
「ソウルの女王」アレサ・フランクリンのライブを、「愛と哀しみの果て」のオスカー監督シドニー・ポラックが撮影したドキュメンタリー。1972年1月13、14日の2日間、ロサンゼルスのニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会でおこなわれたライブを収録した、アレサ・フランクリンのアルバム「AMAZING GRACE」。そのライブの模様をポラック監督がドキュメンタリー映画として撮影した。その後、映像と音声がシンクロできない技術的トラブルに見舞われて未完となっていたが、その素材をもとに半世紀近い時間を経て完成し、公開に至った。(「映画.com」より)
映画感想がメインになりつつあるこのブログ…"(-""-)"
アレサ・フランクリンを初めて知ったのは「ブルース・ブラザース」で「think」を歌うあの素敵なシーン!
で、このドキュメンタリーは、それよりも8年程前の若くて細くて可愛いアレサのコンサートだけの映像です。
舞台裏やリハの風景などはほんの少しだけで、2日間のコンサートの様子を粗繋ぎしたような構成で、これは多分、素材がそれしかないからなんでしょう。ピントが全然あってないショットも何箇所かあったけど、何せ50年近く前の技術だから仕方ないんかな、とも思う。それに、会場になったニュー・テンプル・ミッショナリー・バプティスト教会が、本当に大きめの普通の教会、って感じで、コンサートホールではないので、撮影も凄く大変そう。映像の為のクルーだけでなく、他の関係者も周りにわらわらいて、たいてい映り込んでる(*_*;
そんな感じで、決して美しい映像ではないのですが、アレサ・フランクリンと、コーラスの聖歌隊の歌う姿は本当にパワフルで美しくて、1曲目からもう泣いてしまった。
この教会のジェームズ・クリーブランド牧師という人が以前からアレサと親交があったようで、この方のMCとピアノも熱量が高くて感動的。
タイトルの「アメイジング・グレイス」は会場全体が覚醒してしまったようで、泣く人や天を仰ぐ人、揺れる人など、皆思い思いにアレサの歌声を浴びて昇天する様子が映っています。
途中、後ろの方で聴いていたミック・ジャガーが立ち上がって手をたたいたり、ラストの曲では女性客が熱に浮かされたように踊り出したり…曲が進むごとに、会場全体が神様と1つになるような物凄い高揚感!
これはTV画面では伝わり切らないと思います。映画館が絶対いい。
「オールド・ランドマーク」という曲も歌っていまして、これは「ブルース・ブラザース」の中でジェームス・Gブラウン扮するジェームズ牧師が説教する時と同じ曲。アレサが唄っている時も、やっぱり似たような雰囲気になって皆乗りまくってます!
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