インド・コルカタ巡礼の旅⑤
体調を悪くしてから体験したことを記しておきます。
腰に痛みを感じ出したその日の夜、ぐわっ!という感じで発熱しました。寝る前に沐浴している時に急にガタガタと体が震えて(そういうところがコロナだったんじゃないかなあ、と今は思うのですが)、でもそれは一瞬の事だったので、大急ぎで流して服を着て…勿論腰はずっと痛いわけですが…ベッドに潜り込んでから、あわわ~自分熱くなってきてる!と感じました。
だけど、同室の人に言ってどうなるものでもないし、寝ていることが良きタイミング、このまま明日までじっとしていよう、と思い何とか眠りにつきました(熱い割にはうなされることもなく案外すんなり寝れました)
今までの自分の経験だと、腰が1度痛くなると、一晩で良くなることはまずありません。軽い鈍痛ならともかく、ぎっくり腰の2歩手前くらいの痛みだったので、これはきっと、薄紙を剝がすような回復だろうなあ、と覚悟していました。
それに発熱も重なって、翌日からのスケジュールにめちゃくちゃ不安を抱いていたのですが…
翌朝3:30、ぱっちりと目が覚めまして、気分はすこぶる良好。
驚愕したのは、腰が「まったく痛くない」ことでした!
痛くない、と思おうとしてるのではなく、本当に、現実に、痛くない。
昨日までの痛みも発熱も夢か?と思うほどでした。
で、旅の最終日のマンガラ・アラティ(朝礼拝)にはそれまでと同じように元気に参加。最後ということもあって、特別の感慨をもって祈りました。
腰痛が消えたミラクルは、実はその後、長くは続かず、ゆっくりと痛みがぶり返してきて、最悪の事態にはならないまでも、結局帰国後も尾を引きました。
ですが、あの、全部の痛みが消えた瞬間は、自分に起きた本当の出来事で、気のせいや願望ではないと確信しています。
傍から見たら多分、「火事場の○○力」的な現象なんでしょう。
でも、自分の中では、奇跡、ミラクル、グレース…あの驚きは忘れたくない。
今回の旅では、マンガラ・アラティの後、バガヴァッド・ギーター12章を仲間と輪読していました。毎日同じ12章を1~20節全部、繰り返しました。
12章は
「Dvādaśo 'dhyāyaḥ:bhakti-yogaḥ
(ドヴァーダショーッデャーヤハ:バクティ・ヨーガハ 信愛(バクティ)の道)」
というタイトルです。
大変美しく、こう生きていきたい、すべてにこんな気持ちを持ちたい、と思わせてくれる素晴らしい詩句で、この旅で繰り返し読むことが出来たのもグレースと感じました。
特に旅の後半では、神様に守られている、としか思えないような奇跡を何度も経験しました。その1番が、腰の痛みが一気に消滅した!という、なかなか周囲に伝わらない出来事ではありましたが…自分にとっては事実で真実。
この経験を、自分の人生が善き方向に進むために活かしたい、と強く思います。
執着や欲望ではなく「善きこと」のために力を使いたいなあ、と。
大きな大きなバクティのパワーにあてられて体に負荷はかかったけど、行って良かった。
お誘い下さったスワーミー・メーダサーナンダ師と旅のメンバーには感謝しかありません。この年で初めて経験できたことがいっぱいありました。
素晴らしいヴェーダーンタの旅でした。
まだもう少し続くかな。
0コメント