トラタカ集中法について
ヨーガ・ニケタン話が続きますが。
11年前に受けた、ヨーガ講師養成講座を、現在、再受講しています。
とはいっても、毎回行っているわけではなく、また受けてみたいな、と思う回にするっと入れてもらって1番後ろの席で聴いている、という感じなんですけど。
テキストも改訂され、授業内容もだいぶ変わっているようで(或いは習ったのに忘れているのか(´・ω・`))新たな学びもたくさんあります!
昨日受けたクラスは、座学は「カルマ・ヨーガとは何か」、そしてアサナは「アイ・エクササイズ」でした。いわゆる「眼ヨガ」というやつですね。
眼を上下左右に動かすアサナは、眼球以外を殆ど動かさない(焦点を作るために手を伸ばしたり身体を左右に揺らしたり、といった程度の動きはあるけど)。
だけど、しっかりと眼球を動かした後の爽快感は、一般のアサナと同じくらいあります!
そして、最近急激に老眼が進んで目がいつもシバシバしている自分には、効果絶大でした(@o@ !!
講座の終盤には、ろうそくの炎を見つめ続ける、という「トラタカ集中法」もやりました。
(このアサナは、ゆとりらYOGAでは、北名次スペースでの、毎年12月のクリスマスレッスンに取り入れています。)
tratakaとはサンスクリット語で「凝視する」の意味。
対象物であるろうそくの炎(炎の中心・炎の周り・芯の先、など凝視する場所を変えて何度か行います)、それを始めは5呼吸~10呼吸、できたら1分間集中して見つめます。
部屋はある程度暗くし、風も入らないようにして炎を安定させることが大事。
まばたきは最小限におさえ、涙が出ても拭わないように見続けます。
最初のうちはかなりしんどいんですけど、上記のように、見つめる場所を変えて繰り返すうちに、集中しながらも呼吸は自然に、そして身体はリラックス…という状態が維持できるようになってきます。
集中の時間が終わったら、必ずパーミングをすること。
両手をこすり合わせて温めたら、お椀のように丸くカーブさせて、両目にかぶせます。
掌が瞼の下の眼球を押してしまわないよう、ふんわりと浮かせ気味にかぶせましょう。
その時も、呼吸を意識することを忘れないように。
5呼吸したら、手をかぶせたまま、ぱち、ぱち、とゆっくり5回ほどまばたきをして、再度目を瞑ってからゆっくりと手を離します。
このアサナは、視力の強化や、眼精疲労回復、だけでなく、脳と神経中枢を刺激して、集中力が高まります。
また、うす暗い空間、静かな時間を確保する、というところから始まって、集中して取り組む条件を作りやすいのもおすすめポイント。
30年近く前、当時の友人が、就職で地方に行き、1年目の夏、会いに行ったことがあります。知らない土地で、同期の社員さんと寮生活をしていた彼女は、
「疲れたときは自分の部屋を暗くしてテーブルにキャンドルを1本だけ灯して、それをぼんやり見るんだ~」と言ってました。
当時は、ずいぶんロマンチックなことするなあ、TV見たりする方が気分転換になるんじゃない?なーんて思いましたが、彼女はきっと現実…初めてのことばかりで相当しんどかったらしい…からキャンドルに意識を移して、自分をリセットする方法を知っていたんだな、と思います。
スマホをいじっていたらいつの間にか30分経ってた(@_@;)なんてことありませんか。
それだけの時間があれば、瞑想やトラタカ集中法ができますよー!
しかも終わった後も、し~~んと静まった精神状態がしばらく続くのも嬉しいです(特に目的もなくスマホを見終わった後は、私の場合、眼精疲労と首の痛みしか残りません…あと、あーあまたスマホ見ちゃったよ…という後悔ね(。>д<。))。
自然に揺らぐろうそくの炎を見つめていると、ざわついたり、もやもやとした感情もゆっくり静まってきます。
おすすめです!
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