「いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり」を聴きました。


「ひきこもり」という言葉に以前から興味を持っています。
理由は、何年か前、子どもの不登校を経験したことがきっかけ。


現在子どもは学校に行っていますので、世間的な立場としては、ひきこもりではないのですが、でもこの「ひきこもり」の定義や概念を、自分はきちんと知っているのだろうか…という疑問が私の心にずっとあって。

また、私自身は(傍からはどう見られているかはわかんないけど)相当に「ひきこもり的素養」があると自覚しています。動きたいのに動きたくない、みたいな気持ちは割としょっちゅうで、そんな自分を何とか動かしているのは、どういう思考部分なのだろうか…と観察することもしばしばです。まだ観察途中なのですけど。


ある時ラジオで、精神科医の斎藤環氏の話を聴いてから、この方の本を読むようになり、Twitterをフォローしました。

で、先日、斎藤氏が主催するZOOMミーティング配信の告知があり、タイトルが

「いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり」。

YouTube配信でライブ視聴しました。面白かった!

※このYouTubeは2020年7月13日までの期間限定公開だそうです…。


例えば、もし「ひきこもり」の人が身内にいるとなると、周りには言いにくく、その家族ごと孤立してしまいがちかと思います。
それから、実は女性のひきこもりというのも意外と多く、特に主婦の人は他の職業と比べて規則正しく社会とコミットする必要性が低い(だからこそ自由という考え方もできるんだけど)…そうなるとひきこもり状態が世間から見えにくい、というのはあるようです。

また、現代では、家から出なくてもネットで収入を得て、自身が閉塞感を感じていなければそれはもうひきこもりではない、という意見もあり…

結局、ひきこもりというのは、病気でも状態でもなく、「ひきこもっている」という言葉のマイナスのイメージを本人が抱え込み、苦しんでいる心の在り方を言うのではないかな。

このYouTubeでは、斎藤氏がMCとなって、ひきこもり経験者や当事者、支援者等(これらの立場を1人で兼ねている人も)が順に、現状やコロナ禍での変化、問題提起などを発表していくというもの。

それぞれ本当に興味深いお話で、1人7分のお話が短く感じました!

ひきこもりの形は千差万別で、二人として同じ人はいない訳です。

だけど「ひきこもり」と括られて、ダメな人、社会不適合者、みたいに揶揄されるのってホントなんなの…

少なくとも、ここに登場する皆さんは、語るべき言葉を持っていて、その言葉の面白さと重さにぐいぐい惹きつけられてしまう。

もちろん、ひきこもりと言われる人たちは、他者とのコミュニケーションが苦手、という人が多いとは思うので、ここで話してくれた方々はある種特別なのかもしれませんが(実際、仲間と、ひきこもりについての本を出版している人が多かった)。

次々に話を聴いていると、
ここで話している人たちと、「ひきこもりではない人」の境界線がどんどんあいまいになっていく感覚 (゚ω゚`)Ξ(´゚ω゚)


大事なのは、「コミュニケーション力」「プレゼン力」が突出して重宝がられる風潮の中で自身がブレないよう、ちゃんと根を張っていることでしょうけど、それが難しいんですよね…。


この分で行くとひきこもりさん達はこの先もっと増えていくと思います。

「ひきこもり」は他人事ではない、という意識が広まっていくといいなあ、と。

とにかく偏見持つのやめようや!って思います。


就職も通学もせず、家にこもっていて、素晴らしい内面世界を描いている人だっているはず!

YouTube配信は、本の発売に合わせて企画されたようです。


ゆとりらYOGA

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