シアターモリエールの思い出
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さて。
数日前の、新宿のシアターモリエールの公演でコロナ感染者が続出したというニュースを見て、時事に疎い私は、あの劇場で今も公演が行われていたのか…!と驚きました。
映画館や大~中規模劇場のように、一応固定座席で一席ずつ空ける等の対処ができるところはともかく、桟敷や可動椅子のみの小屋は、どうやってもソーシャルディスタンスは難しいだろうし、あとモリエールみたいな小劇場は、演者の汗や唾まで見えるライブ感が楽しい訳だから、あそこに1人罹患者がいたらそれは感染するでしょう、と。
若い頃、モリエールには何度も行ったけど、ジョビジョバ見た時なんかぎゅうぎゅうのぱつぱつで(勿論全部桟敷)、1度座ったら最後、小さい座布団から動くことができない密集地帯で、それでもげらげら笑って拍手してました。
確か劇団キャラメルボックスの旗揚げ公演もここで、その時もすごい混雑だったし。
キャラメルの芝居って旗揚げ当時からただただ大声だったし。
観客はいろんなのを浴びてた気がする…(゚ロ゚;
何より、ああいう劇場に「換気」という概念は、少なくとも20年前はなかったです。
会場内は暗幕だらけで、スポットライトの光線に埃が見えるような空間。
ロビーだって窓なんかあったかなあ…もちろん消防法等で、最低限の設備はあったでしょうけど、若い頃の自分にとっては、小劇場というのは、空気の悪さを含めた、諸々の「不健全さ」「密室感」「ある種のオタク感」を楽しむところでした。
そういう場が危機に瀕しているのは本当に胸が痛い。演者も、観客も、得られるはずの感情が得られない状態。
若い時にああいうところで過ごした体験って、私のように年とってもずっと心の奥底に根付くと思います。
ストーリーは忘れても、そこで聴いた歌詞や台詞の断片だったり、そのチケットをやっとの思いでgetした時の嬉しさだったり、カーテンコールが繰り返されて終演が遅くなって、慌てて駅まで走った記憶だったり。
とはいえ。
物理的にそういうことができなくなってしまっている今、それにとって代わる芸術文化がこれから出てくるんでしょうね。
今回の件は、記事を読んでみると、モリエール側は何度も注意勧告していたのに、主催側がそれを守らなかったという報道が多い。
不注意、不誠実だと思うし、感染された人たちは本当に災難と思うけど、ここから演劇の形が大きく変化していくかもしれません。
(実際もうソーシャルディスタンス演劇が上演され始めています。メジャーどころではこういうの↓)
ギリシャのコロシアム形式の野外演劇ブームとか来たら良いなあ。そんな常打ち小屋があったら内容関係なくふらりと行ってみたい(っ'-')╮
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