「在宅死 “死に際の医療”200日の記録」の再放送があります
以前、こちらに書いた「人生をしまう時間」の元になったドキュメンタリーが、再放送されるそうです。
「在宅死 “死に際の医療”200日の記録」
[NHKBS1] 7月22日 午前1:10 ~ 午前2:49 (99分)
この作品は、もとはNHKのTV番組だと知らず、映画館で予告編を観た時、衝撃を受けて、本編を待ちかねて劇場に行きました。
森鴎外の孫、という小堀鷗一郎医師以下、在宅医療チームの素晴らしさと、介護を受ける人達の表情に打ちのめされて、すぐに興味を持ってくれそうな友達に薦めました。
単館系の映画なのにわざわざ観に行ってくれて嬉しかったし、感想も語り合えました。
今こんな時期で、万一、新型コロナウィルスに罹患して逝ってしまったら、近しい人と最後のお別れも出来ないそうで(諸説ありますが志村けんはそうだったらしいよね…)、もし本当なら、逝く人も、おくる人も、その別れをどう受け入れるのか。
もし自分がそうなったら、その瞬間、冷静に祈ることが出来るだろうか。
「よく死ぬことはよく生きることだ」というのは、大好きな千葉敦子氏の本のタイトル。
30年前の本なのに、全く古びていない。死に対する姿勢は変わりようがないのだという当たり前の事実。
逝く時もおくる時も、後悔がないわけがない。
このドキュメンタリーに出てくる小堀鷗一郎医師は、自分の死を受容できないまま不本意な最期を迎えた人を数多く見てきた、という意味のことを仰っています。
それを聞くと、在宅か病院か、とか、医師や家族の判断、ではなく、逝く人おくる人共に、自身の準備と内省が問われているんだなと思います。
深夜の放送ですが、観られる方は録画してでもぜひ。
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