映画「FAKE」を観ました!

話題騒然のドキュメンタリー映画。

森達也監督の久々の新作です。やっと大阪に来てくれました~!

2014年にゴーストライター騒動で日本中の注目を集めた佐村河内守をとらえたドキュメンタリー。(略)聴覚に障害を抱えながら「交響曲第1番 HIROSHIMA」などの作品を手がけたとし、「現代のベートーベン」と称された佐村河内。しかし音楽家の新垣隆が18年間にわたってゴーストライターを務めていたことや、佐村河内の耳が聞こえていることを暴露。(略)本作では佐村河内の自宅で撮影を行ない、その素顔に迫るとともに、取材を申し込みに来るメディア関係者や外国人ジャーナリストらの姿も映し出す。(「映画.com」より)



私は、15年前、森監督の「A」「A2」をリアルタイムで観て(当時の渋谷アップリンクはめっちゃ狭い小劇場みたいなとこでした・・・)
自分が当時からもやもやと抱えていた、「マスコミが伝える『事実』の雑さ」への違和感がはっきりして、ちょっとだけ安心した記憶があるんですよね。


「A」シリーズは、当時超ヒールだった(今もか)、オウム真理教の内側を撮った作品としてものすごく面白かったわけですが、今回のターゲットは、例の「佐村河内さん」。

でも私、当時の騒動ほとんど知らなくて、なんか、聞こえてんのに聞こえてませんって言って作曲してた人がゴーストライターに謀反起こされて、結果ごめんなさいした事件、ってことぐらいしかヾ(゚д゚)ノ゛

なので、映画を観終わった今、当時の事件を追ってる状態ヾ(´ω`)ノ

この映画のチラシには、ラスト12分は誰にも言わないでください、というかなりベタな煽りコピーが踊ってまして、勿論観てるこっちはその12分間思いっきり力入りました!


で、ネタバレなしで書きますけど、この作品のタイトル「FAKE」は、

・巷でうそつきと責められた佐村河内氏(と楽曲)

・作品に登場する、とあるTV制作会社に象徴される、マスメディアの在り方

・この作品を撮っている森監督の映像の切り取り方(つまりはこの作品)

これらすべてにかかっているんじゃないか、と思います。


じゃあ、FAKEの反対であるREAL?GENUINE?って何だろう・・・と思うと、上記の中に部分的に散りばめられているんだと、私はそう解釈しました。

世間から「ウソ」「ダメ」「詐欺」と誹謗されている人物や事例を、別の角度から見てみると、そう言われるに至った理由や、或いは当事者の言い分というものが必ずある。それはただの言い訳とか妄想と言われるかもしれないけど、でもその言い分を本人が本当に信じていれば、それは真実なのだと思います。

だけどその真実は、あくまでもその人限定の概念だから、世間の人には響いていかない。世間はもっと分かりやすくて茶化しやすくて「因果応報」を絵にかいたような展開が大好きなので(BッキーとかSョーンKとかM添さんとか)。

この映画の中で、佐村河内氏がシロかクロかっていうのはあんまり重要じゃなくて・・・というか、当時彼自身が謝罪会見してるそうなんでまあクロなんでしょう・・・でもクロと認めてすべてを失った彼の「真実」を信じる人が、当人以外にもう1人いまして。

それは奥さんです。

彼女は、彼の仕事のことも新垣氏とのやりとりも全く知らなかったと言っています。そして、彼女だけが佐村河内氏のことを無条件で信じている(ように映画では見えます)。

そこには確かに2人の間に揺るぎないものがある(ように映画では見えます)。


・・・という具合に、どうもはっきりした書き方が出来ないのですが、つまり、この作品は、どんなに感動的なシーン、微笑ましいシーンがあっても

「いやいやひょっとしたらこれもFAKEなんじゃないの・・・?」と観てるこっちがゆらんゆらんする、不思議な作品なんです。

このFAKEは佐村河内氏がやらかしたことという意味とは別に、今観せられている映像そのものが超演出(ヤラセ)なんじゃないの?という疑念です。

実際、この作品には森監督自身も出演していまして、佐村河内夫妻を、割とはっきりと誘導するような質問や、敢えて、な言葉を投げかけます。

で、これじゃドキュメンタリーではなくフィクションに近いんじゃないか、と思う瞬間の直後に「・・・!こういう質問をした時にこう答える2人を撮っているんだから、やっぱりこれはドキュメンタリーなのか・・・」と。

つまりはこんなふうにゆらんゆらん。

そんな中、飼われているねこがめっちゃいい味出してます!体型も表情も最高です!

ラスト12分については、確かに「!?!?!?」な気持ちになりますが、その中でも大ラス、エンドロール後の本当に最後の数秒間。

思わず「マジか・・・!」とつぶやいてしまいました。

この映像が語るのは、真実か、それともFAKEか。


大阪では、この作品の公開記念として、「A」「A2」がリバイバル上映されます。

行かねば!

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