映画「ホームレス理事長」を観ました。

ただいま、大阪・十三のシアターセブンでは、

特集上映「東海テレビドキュメンタリーの世界」開催中!

「退学球児に再び野球と勉強の場を」と謳ったNPO。でも何かがおかしい…。賛否両論、毀誉褒貶。ドキュメンタリーの可笑しさと真の恐ろしさが凝縮された怪作。 (シアターセブンHPより)

↑この紹介文(「賛否両論、毀誉褒貶」「怪作」という言葉!)に魅かれて観に行ったら・・・

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ホントに怪作でした!

愛知県のNPO法人の理事長は、ドロップアウトした元高校球児達のために金策に走り回る・・・だけどこの山田理事長という人、野球人としてはそれなりに華々しいキャリアを持っているんですが、社会人としては、本当に不器用で、金策尽きてタイトル通りホームレスになってしまいます (゚Д゚|

東海テレビのカメラは、この理事長がやみくもに飛び込み営業に入り、怪しまれたり、逆に物を買わされたりと、玉砕しまくる姿をひたすら追いつづけ・・・

クライマックスでは、理事長は、ななんと、この取材クルーに、お金を貸して下さい!と頼み込み、カメラの前で土下座をするのです。

呆気にとられて引きまくるディレクターと音声さん。それを映し続けるカメラ・・・!

ドキュメンタリーとはいえ、こんなことあんのか!という驚きと、

それまでは、この理事長ホントにしょうがないなあ~、と思ってたのに、一気に感情移入させられる彼の渾身の土下座姿・・・

・・・やばい・・・絆されてる・・・ちょろいじゃん自分・・・(;д; )

という感じで、頭の中を思い切りかき回されました!


この映画にはもう1つ、ものすごい問題シーンがありまして、
それは、監督が生徒の1人をいきなり全力で往復ビンタ9連発する場面。

放送時に苦情電話が殺到したとか。

このシーンのせいで、再放送もネット放送もされたことがないんだそうです。

ただ、このビンタだけを取り出すと確かにドン引きしちゃうんですが、文脈で観ると、ああ、こういうぶつかり合いはアリっていえばアリなんじゃないか、と、思ったりします。

意思伝達の手段がビンタしかない状況ってのもあるんじゃないか、いや、そんな状況、普通の生活してたらまずないだろうけど、でも普通じゃない状況に想像力を馳せることも大事なんじゃないか、と思ったりします。

まあ・・・全編呆れるやら引くやらおかしいやら切ないやらで、本当に凄い作品だった訳ですが。

これを観終わって、(野球に象徴される)唯一のことに賭けて賭けて賭けまくることの怖さ、みたいなものを感じて、ちょっと背筋がぞわっとしたんですよね。

これは、もしものために保険をかけておこう、とか、適度にそこそこにで良いじゃん、というのとはちょっと違って、

賭けて賭けて向かって向かってひたすら邁進することだけで自分の情熱を使い切ることの怖さ。

どんな状況になっても、どん底に落ちても、腐らず生きていく情熱を、一緒に燃やしておく方が良い。


この作品の登場人物は、とにかく野球バカ。野球で成長し、野球で挫折し、野球で再生する。

ある意味、とても幸せな人々です。

そしてこれは映画だから、それなりに幸せな帰着になっています。

だけど、これしかない、と信じて、何らかの事情でそれが信じられなくなった時(そういう人が大半だとも思うし)、そこから何をフックにして這い上がるかは千差万別で、その這い上がる力を持ち続けることこそが重要なんじゃないか、と思います。


この、特集上映「東海テレビドキュメンタリーの世界」では、去年のマイベストともいえる「ヤクザと憲法」も上映されます。これも面白かった!

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